初心者が仮想通貨で安全に取引するためには何を気をつけたら良いのか?
仮想通貨で儲かったという話をよく聞きます。
でも、仮想通貨で損をしたという話も聞きます。
仮想通貨の知識がないと騙されたり、せっかく貯めた仮想通貨を失うことにもなりかねません。
仮想通貨で損しないように、知識を身につけましょう。
2段階認証設定を行う
コインを盗まれないために2段階認証設定を行う
仮想通貨の取引所に登録したら、2段階認証を設定しましょう。
仮想通貨の取引所にログインする際には、IDとパスワードを入力します。
それしか設定していないと、IDとパスワードがわかればコインが盗まれてしまいます。
そこで、セキュリティを強化するために2段階認証を設定します。
多くの取引所で採用されている2段階認証は、スマートフォンに「Google 認証システム」アプリをインストールし、そのアプリ画面上に表示されるパスワードを入力するものです。
「Google 認証システム」では、1分毎にパスワードが変わるので、安全性が高まります。
2段階認証設定しておいたスマホを失くした場合
この「Google 認証システム」アプリをインストールしていたスマートフォンを失くしたり壊した場合、パスワードが入力できなくなってしまいます。
パスワードが入力できないと取引所にアクセスできず、仮想通貨の取引もできなくなってしまいます。
それでは困りますね。
取引所に「Google 認証システム」の再設定を申請すればよいのですが、外国の取引所の場合、英語でやり取りしなければなりません。
また、世界中の多くの人々が取引所を利用しているので混んでおり、1カ月以上待たされる場合もあります。
ですから、「Google 認証システム」の再設定が自分でできるようにします。
2段階認証設定を自分で解除できるようにするには、設定したQRコードの文字を取っておく
それには、設定した時に読み取るQRコードを写真に撮っておく、もしくは、そのQRコードを読み取った文字を紙に書いて取って置きます。
または、複数台のスマートフォンでQRコードを読み取り、「Google 認証システム」を複数台に登録しておけば、1台壊れても大丈夫ですね。
1台壊れたら予備で設定を解除し、また複数台に設定し直せば良いのです。
取引所によっては、携帯のショートメールに番号を送り、それを入力することにより2段階認証しているところもあります。
スマホではなく、ウイルスチェックしたパソコンから取引を行う
QRコードでの支払いなら良いですが、スマホからアドレスを直接指定して仮想通貨を送金するのは止めましょう。
送信先のアドレスは文字が長く、スマホの画面では全部表示されないことがあります。
送信先のアドレスを1文字でも間違えてしまうと、送ることができません。
送信先を間違ったらエラーで返してくれれば良いのですが、送金したはずの仮想通貨が行方不明になったり、知らない人のウォレットへ送金されてしまうことがあります。
ですから、アドレスを入力する送金方法の場合には、操作しやすいパソコンからの送金をおススメします。
また、フリーWifiは、誰かに送信内容を盗まれる可能性があります。
フリーWiFiではなく、ちゃんとパスワードの設定してあるWifiから送るようにしましょう。
また、パソコンがウイルスに汚染されていると、大事な情報を盗まれてしまい、仮想通貨も引き出されてしまうかもしれません。
使用するパソコンには、ちゃんとウイルス対策ソフトを入れ、ウイルスがいないかチェックしたパソコンから送金するようにしましょう。
検索せずにアドレス入力して取引所のサイトへ行く
日本語で取引所を検索して出てきたサイトは、詐欺サイトの可能性もあります。
なんと、1番上に出てくるのが詐欺サイトの場合もあります。
詐欺のサイトは本物のサイトにそっくり、アドレスまでそっくりで、素人には見分けがつきません。
ですから、検索して出てきた詐欺サイトからログインし、IDやパスワードを盗まれ、コインを盗まれてしまった人が何人もいます。
取引所のサイトは、きちんとアドレスを入力して開き、お気に入りに登録しておきましょう。
ハードウォレットを使う場合には、直接製造会社から購入する
安全のためにハードウェアウォレットを購入して登録したとたんにコインを全て盗まれてしまったという人もいます。
それは、ハードウェアウォレットが途中で誰かの手に渡り、改造されたからです。
ハードウェアウォレットを購入するのなら、途中でどこか経由することのないよう、製造している会社から直接購入するのが良いです。
代理店でも構いませんが、ちゃんと信頼できる会社から購入しましょう。
そして、ハードウェアウォレットのアプリも最新版にバージョンアップして使いましょう。
アプリによるウイルスチェックもできるようです。
また、ハードウェアウォレットを使う場合には、最初に少ししかコインを入れておかないという手もあります。
最初に取引所を設定した時点でコインを盗まれてしまうので、最初に少しのコインで上手くいけば後は大丈夫でしょう。
また、ちゃんとした取引所であればセキュリティ対策をしているので、そのまま置いといて盗まれるということは、まずあり得ません。
一般的に取引所は、全てのコインをオンライン上に置いているわけではありません。
今まで取引所からコインが盗まれた事件があったのは、どれも取引所でセキュリティ対策をちゃんとしていなかったからです。
また、ひとつの取引所だけでなく、いくつかの信頼できる取引所に分散してコインを持つのも良いでしょう。
なお、オンラインのウォレットは、逆にハッカーに狙われることが多く、あまりお勧めできません。
自分の秘密鍵を公開しない
自分のコインのウォレットアドレスと秘密鍵をネットにあげてしまい、あっという間にコインを盗まれてしまった人もいます。
その人は、ウォレットや秘密鍵が何なのかわかっていなかったんですね。
笑いごとではありません。
気を付けましょう。
必要な情報は、紙にも書いて保存しておく
初期にビットコインを手に入れたけれども、その情報のあるパソコンが壊れて引き出せなくなったという人もいます。
当時は大した金額ではなくても、今では一体いくらになっているのでしょうか?
仮想通貨の情報(アドレス・パスワード・第2認証コード・秘密鍵など)は、パソコンに保存している人が多いかと思います。
できればパソコンの情報はバックアップを取っておきたいものですね。
また、いざという時のためにデジタルデータのみに頼らず、紙にも書いて保存しておくことをお勧めします。
投資するのであれば余裕のあるお金で行い、資産は分散する
株・FX・バイナリーオプション・ファンド・etc. なんでもそうですが、投資を行う場合には、借金などしてはいけません。
生活資金などと別に、少しずつでもお金を貯めて、余裕のあるお金を投資に使いましょう。
仮想通貨で投資する場合にも同じで、貯金の一部を仮想通貨にするなどしましょう。
儲かるからといって、ほとんんど全てのお金を仮想通貨だけにするなど、1つに偏るのは危険です。
現金(日本円)だけに頼るというのも同じように危険です。
終戦直後に行われたように、いつまた預金封鎖が起きるかわかりません。
政府が預金封鎖し、銀行から預金がおろせなくなったり預金を没収されたら、どうしますか?
資産は、現金・貯金・株・土地建物・ファンド・外貨預金・仮想通貨など、様々な物に分散した方がリスクヘッジになります。
儲かる話に気を付ける
仮想通貨で儲かる話が多々あります。
でも、本当に儲かるのでしょうか?
仮想通貨に限らず、儲かるという話の95%は詐欺と言われています。
新たな仮想通貨が出るので出資すれば儲かるという話も多くあります。
しかし、本当にその仮想通貨が市場に出て、世の中でずっと使われ続けるでしょうか?
ほとんどのコインが「草コイン」と呼ばれ、市場に出ることもなく終わってしまいます。
または、市場に出て価格が一旦上がっても、その後価格が落ちてしまい、存続できないで終わってしまうことが多いです。
仮想通貨が生き残るには、そのコインのプロジェクトがしっかりとしたビジョンを持ち、トップの人たちが金融関連などの業界に繋がりを持っていないとまず無理でしょう。
そして、多くの人々に支持され、世の中で使われる場所・価値を持っていないとコインの価格は上昇しません。
あまり使われることもなく価格が上昇しないコインは、そのうち淘汰されてしまいます。
また、良いコインであっても、世の中の状況により価格が上がったり下がったりを繰り返します。
素人は持っているコインの価格の上下に一喜一憂し、価格の下がったところで売ってしまう人が多いのです。
ちゃんとした情報が入ってくれば、価格の上下に一喜一憂する必要ありません。
でも、情報が世間一般に出るころには、すでに遅いのです。
ですから、そのコインの関係者でもない限り、コインの値上がりで儲けるのはなかなか難しいです。
まとめ
これから仮想通貨が使われるようになる世の中になる上で気を付けたいこと。
仮想通貨の知識を持つ。
2段階認証する。
セキュリティに気を付ける。
儲かるという上手い話に気を付ける。
必要な情報はアナログでも保存しておく。