公認暗号通貨技能アドバイザーのブログ

日本銀行と欧州銀行のステラプロジェクトのステラとは?

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
公認暗号通貨技能アドバイザー Kindle絵本作家 キャットケアアドバイザー 情報処理技術者 Webコンサルタント 2018年6月にリンパダイエットのコンテストで審査員特別賞受賞。 電子絵本「子猫のソイとクリ」を2017年12月に出版し、Kindle絵本・児童書カテゴリーで1位を獲得。 猫カフェを経営していたこともあります。 SEとして12年以上勤務。 COBOLプログラマーでした。 資格等いろいろあり ・暗号通貨技能検定上級 ・愛玩動物飼養管理士2級 ・第1種情報処理技術者 ・オラクルマスターGold DBA11g ・MCP ・JAVAサーティファイ2級 など

ステラ(Stellar)という暗号資産がリリースされたのは2014年7月。
2015年よりルーメン(XLM)という名に改名されました。
でも、ステラという名前の方が一般的に知られています。

なぜかというと、2016年12月より、日本の中央銀行である日本銀行が欧州銀行とステラプロジェクトを始めたからです。

三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行など大手銀行が暗号通貨を発行すると発表されるよりも前から、日本銀行は決済に暗号資産を使うことを考えて研究・実験してきていたのです。

ステラ・プロジェクトとは

2016年12月より、日本銀行と欧州銀行が共同でステラ・プロジェクトを行っています。

仮想通貨を使って銀行間の送金などを行うことができるかどうか研究・実験しています。

 

2017年9月6日
日本銀行決済機構局

日本銀行と欧州中央銀行は、本日、分散型台帳技術に関する共同調査プロジェクト「プロジェクト・ステラ」の調査結果を、報告書「分散型台帳技術による資金決済システムの流動性節約機能の実現」(原題:Payment systems: liquidity saving mechanisms in a distributed ledger environment)として公表しました。

日本銀行・欧州中央銀行による分散型台帳技術に関する共同調査報告書

 

2018年3月27日
日本銀行決済機構局

日本銀行と欧州中央銀行は、本日、分散型台帳技術に関する共同調査プロジェクト「プロジェクト・ステラ」の第2フェーズの調査結果を、報告書「分散型台帳技術によるDVP決済の実現」(原題:Securities settlement systems: Delivery versus payment in a distributed ledger environment)として公表しました。

日本銀行・欧州中央銀行による分散型台帳技術に関する共同調査報告書(第2フェーズ)

 

ステラ(Stellar)とは

ステラは、リップル(XRP)をベースに作られたコインです。
2014年に発行され、後にルーメン(XLM)と改名されています。

 

仮想通貨には多くの種類がありますが、実際に現金の代わりとなり得る『暗号資産』として、決済に使われることを前提に開発されたコインは、リップル(XRP)とステラ(XLM))、それからリア(RIA)しかありません。

 

リップルは発行上限の1000億枚が全て発行され、新規発行はありません。
ステラは、最初1000億枚発行されましたが、毎年1%ずつ増えていきます。

リップルもステラもビットコインなどのように電気代のかかるマイニングは必要ありません。
ビットコインのPoWに対し、ステラは、SCP(Stellar Consensus Protocol)というアルゴリズムを採用しています。

2018年1月には40円以上になりましたが、その後仮想通貨が全体的に下がっているので、2019年1月26日現在は11.39円となっています。

コインマーケットキャップで6位まで上がりましたが現在8位です。(2019年1月26日現在)

送金速度もリップルと同様に早くて2~5秒。
送金手数料もほとんどかかりません。

ですから、マイクロペイメント、つまり募金などのような少額の送金にも適しています。

リップルが大手企業や銀行間、海外送金を考えて作られたのに対し、ステラは中小企業や個人間の取引を考えて作られました。

リップル(XRP)が会社で半分以上保有しているのに対し、ステラ(XLM))はほんの5%。

ステラはリップルを改良して作られたので、リップルの欠点を補っています。
リップルでは8割以上の承認者の合意がなければブロックチェーンの分岐が発生してしまうのですが、ステラではそのようなことはありません。

また、ステラはIBMなどの大手企業とも提携しています。

 

もしもステラプロジェクトが成功し、日本銀行がデジタルコインを発行したらどうなるのか?

将来、ステラプロジェクトが上手く行き、日本銀行がステラを基軸通貨としてデジタルコインを発行し、現金がなくなったらどうなるのでしょうか?

実際に日本銀行からデジタル通貨が発行されるかどうかは、わかりません。

ただ、時代の流れとして、そうなるのではないかと予測できます。

なぜなら、大手3つの銀行がそれぞれデジタル通貨を発行すると発表しているからです。

もし、日本銀行がデジタル通貨を発行しなければ、銀行として生き残る意味をなさないのではないでしょうか。

 

あくまで個人的な予想ですが、現金が全てデジタル化すると次のようなことが考えられます。

<利点>

・お金の盗難や犯罪が減る

・お金が不正に使われることが減る

・お店など経営している人へのお金の入りが早くなる

・人々もお金を無駄に貯金することなく上手に消費するようになる

・寄付する人が増える

・広告などに惑わされず、本当に良い商品・物が選ばれるようになる

・日本の負債がなくなる

・システムがスムーズに動くようになり、処理が速くなる

・時代に則した新しい仕事が増える

 

<欠点>

・仕事が減り、職に就けない人が増える

・時代に追いついて行かれない人が出てくる

・貧富の差が激しくなる

・使い方がわからなくてトラブルが起きる

・混乱している人をここぞとばかりに狙う悪徳な者が出る

 

まとめ

既にビットコインでの決済が出来るようになっていますが、あまり使っている人はいません。

 

3月には、早くもみずほ銀行がコインを出す予定です。

今年は、実際に『お金』として設計された『暗号資産』とそのシステムが使われ始める年になるでしょう。

 

まだ本格的に使われていないので、XRPもXLM)も価格が上がっていません。

おそらく、価格が上がらないように調整されているのでしょう。

これが実際のシステムで使われるようになったら、きっと値が上がるでしょう。

ただし、ずっと上がりっぱなしではなく、ある程度まで浸透したら安定するものと思われます。

 

ステラの公式サイトは、こちらです。

 

17821
この記事を書いている人 - WRITER -
公認暗号通貨技能アドバイザー Kindle絵本作家 キャットケアアドバイザー 情報処理技術者 Webコンサルタント 2018年6月にリンパダイエットのコンテストで審査員特別賞受賞。 電子絵本「子猫のソイとクリ」を2017年12月に出版し、Kindle絵本・児童書カテゴリーで1位を獲得。 猫カフェを経営していたこともあります。 SEとして12年以上勤務。 COBOLプログラマーでした。 資格等いろいろあり ・暗号通貨技能検定上級 ・愛玩動物飼養管理士2級 ・第1種情報処理技術者 ・オラクルマスターGold DBA11g ・MCP ・JAVAサーティファイ2級 など

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 暗号資産(ブロックチェーン) , 2019 All Rights Reserved.